農業分野における食品等事業者の工場などにおいて、温度管理が行われています。これは食中毒防止や食品の安全のためのもので、食品の温度管理はとても大事なことです。製造工程のそれぞれの段階で、食中毒の原因菌の増殖を抑制したり付着した細菌を殺菌したり、目的に応じた管理温度でコントロールすることが必要です。これはHACCPという世界的に有名な改正された食品衛生法の指針となるものです。
HACCPとは訳すと「危害要因分析重要管理点」となり、要約すると「原料の入荷から製造、出荷まで全ての工程の危害要因を分析して対策し、管理基準を定めてその基準を基に測定した値を記録する」です。温度管理はシステムによってなされています。温度管理を行う工場などには、温度センサーと湿度センサーが設置されています。また温度管理は常温、中温、冷蔵、チルド、冷凍の5つの温帯に分かれており、その中で最も管理を必要とするものは中温とチルドです。
具体的には野菜と肉になります。管理の内容としては、外気にさらされるなどのためにそれらが劣化するのを防止するために、外気から守るドッグシェルターやエアカーテンなど様々なものがあります。細かく言うとドッグシェルターは工場の搬入口とトラックの荷台をつなぎ外気の侵入を防ぐもので、エアカーテンは冷気を逃がさない為のものです。最近では、システムも良くなってきていて効率的な管理が行われている様です。
ある会社の工場では、低温の冷凍倉庫内や冷蔵倉庫内に温度記録計が設置されており、データとして大体10分毎の温度記録が残っているそうです。