優れた温度計センサーを搭載
2021年2月15日

温度計としてふるまうセンサーの種類と特徴

温度計としてふるまう物にはいくつかの種類に分けることができます。大きく分けると接触式と非接触式です。接触式温度計は、計測をしたいものにセンサーを当てて計測をします。この方式のセンサーとして、液体式、金属抵抗体、サーミスタ、バイメタル、熱電対などがあります。

液体式はアルコールや水銀を封入し、温度による膨張率の変化で計測します。金属抵抗体やサーミスタは、金属や半導体の温度変化による電気抵抗の変化として利用します。バイメタルは熱膨張の異なる複数の金属を張り合わせ、温度変化により金属が変形することで温度を知ることができます。熱電対は2本の金属で回路を作り温度差を与えると、起電力が発生することで測定します。

他の方法と異なり、熱電対は相対的な計測となることに注意が必要です。非接触式温度計は、測定対象から発せられる赤外線や可視光を計っています。人体などあまり温度が高くないものでも赤外線を発しています。温度が高くなると赤外線の量も増えます。

さらに高温になると赤外線のほかに、目に見える光を発するようになります。これを使って、測定対象に接することなく計測が可能となります。動いているものや危険で近づけないものでも、リアルタイムに測定できることができます。また、画面上に温度分布を表示することもできます。

温度計として使うことができるセンサーは、極低温から高温までの広い範囲で使えるものはありません。測定対象が持つ温度分布に適したものを使わなければなりません。この範囲から大きく外れてしまうと、測定できないばかりかセンサーを壊してしまう可能性もあります。また、温度変化に対して直線的に変化しないものもありますから、計算式により換算が必要なものもあります。

適材適所を意識して選定しましょう。

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