優れた温度計センサーを搭載
2021年1月24日

デジタル式湿度計のセンサーについて

デジタル式湿度計はアナログ式のものよりも扱いが簡単で、より精度の高い数値を知ることができます。それを可能にしているのが内部に組み込まれているセンサーであり、高分子系や電解質系、金属酸化物系など、いくつかの種類があります。中でも特に多く使われているのが、高分子系のセンサーです。これも電気抵抗式と静電容量式の二つに分けられ、状況に応じて適切なものを使い分ける必要があります。

どのような種類のものかに関わらず、湿度計には感湿材というものが使われています。センサーの違いは、感湿材が含んだ水分量をどのように湿度という数値に反映させるかというところにあります。電気抵抗式は、感湿材が水分を含めば含むほど電気が流れにくくなるという構造になっており、その流れにくさを感知した上で湿度の数値を表示します。仕組みがシンプルなので手に入りやすく、コンパクトなものも多いですが、湿度が20%を下回る場所では測定が難しく、場合によっては誤差も出てしまうという弱点があります。

これに対し静電容量式というのは、感湿材が含む水分の量によって、溜め込める電気の量が変化することを利用したものです。感湿材の内部にある静電気の増減が湿度の数値に置き換えられる形です。電気抵抗式より反応が早く、測定できる数値に制限がありません。より厳密な測定ができるので、正確なデータが欲しい場合にはこちらの方が向いています。

ただ、使用時にはケーブルの保護が必須であり、場所を多く取ってしまうことになります。どんな湿度計も一長一短ですから、よく考えて選びましょう。

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